What is it about?
反復性うつ病に対する新たな治療の試みとして、コンパッションに焦点を当てたコンパッション・フォーカスト・セラピーを用いた心理療法を提供しました。
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Why is it important?
先進国における大うつ病性障害(Major Depressive Disorder;MDD)の12か月間有病率は平均して6.5％で、生涯有病率は14.6％に及びます。日本国内においてもMDD患者は2008年時点で70万人以上とされており、経済損失は110億円に及びます(厚生労働省, 2009; Okumura & Higuchi, 2011)。 MDDに対する治療としては、認知行動療法が注目されていますが、CBTへの反応率は48％に止まり、寛解に至るのは、反応した者のうち43％とさらに少ないことがわかっていますCuijpers et al. (2014)。 コンパッション・フォーカスト・セラピーはより多くの患者さんに対して効果的な心理療法を提供するための試みとして開発されました。
Perspectives
この研究はあくまで一事例の報告ですので、一般化をすることは難しい側面があります。その一方で、コンパッション・フォーカスト・セラピーを用いた心理療法の効果を検証していく価値が十分にあることを示す重要な報告と考えています。将来的に、認知行動療法に加えて、コンパッション・フォーカスト・セラピーを患者さんが選択できるような実践報告や研究報告を蓄積していきたいと考えています。
Dr. Kenichi Asano
Mejiro University
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This page is a summary of: A Case Report of Compassion Focused Therapy (CFT) for a Japanese Patient with Recurrent Depressive Disorder: The Importance of Layered Processes in CFT, Case Reports in Psychiatry, October 2018, Hindawi Publishing Corporation,
DOI: 10.1155/2018/4165434.
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